GDP(国内総生産)がどんどん抜かれていきます。昔は世界2位だった日本が、中国に抜かれ、ドイツに抜かれ、インドに抜かれ、英国にも抜かれます。中国やインドは総人口の問題で抜かれても仕方がないかもしれません。ただ、ドイツの人口は約8500万人です。イギリスの人口は約6800万人です。日本の人口は1億2000万人です。これは本当に問題でしょう。これから先もどんどん抜かれていくでしょう。私は長年、塾で子供たちを教えています。一時期は子供の学力は下がったと世間がやいのやいの言っていた時期があります。ゆとり世代とかその少し前からです。その当時の肌感覚では、「いやいやよくできているし」と思っていたものです。30年前に苦労して教えていた一次関数の難しい問題も、その当時の学生さんは1回2回くらいですぐできるようになっていました。本当にかしこいよなぁと実感したものです。ですから昔の学生の方がよくできた、と言うのは錯覚で、年々賢さは増していると感じていました。コロナまでは。
コロナでデジタルが一気に普及しました。当時はオンラインでの授業も手探りで大変でしたが、子供たちはこういう環境にもすぐに慣れ、デジタル機器を難なく使いこなします。そして学習の中にデジタルがとても深く入っていきます。さらにSNSの普及で根性よりも効率性を重んじるようになります。効率性は無駄の排除だと考える子供が多いです。そしたらやらなくなります。我々は自主性を重んじていきます。自主性と言うのは、さぼる、こともある意味では容認していきます。すると子供はしなくなります。学校の先生は無理に教えなくなります。
とある中学2年生の中間テストの問題を見ました。
私は「このテストの平均点高かったやろ」、と聞くと、
「45点くらい」と言われました。
「数学の授業中はうるさいんか?」と聞くと、
「うちのクラスは4クラスの中で一番静か」と言われました。
つまり子供の学力がめちゃくちゃ落ちている、というわけです。ちなみにこの地域は、
10年前には1つの小学校から灘中合格者が3人でて、
その隣の小学校からも1人でるくらい勉強熱は比較的高い地域だったんです。
それが、このテストの内容で平均点が45点くらいというのは、正直めちゃくちゃ驚きました。
これと同じことが労働市場でも起きています。外国人労働者を受け入れるのも、誰でもできる単純労働のみ、です。その単純労働もしない日本人は何ができるのでしょうか?派遣も規制があり、解雇もままならない、正社員で雇用されるまでは懸命に働き、正社員になったとたん手を抜き出すなんてこと感じたことはないでしょうか?
そして日本人は欧米人と比べて仕事に対する姿勢が違います。欧米はの労働は罰の要素もあります。それに対して日本人は労働に美徳を求めていました。その働き方が欧米化して効率性を求めます。
中国人の個人の資質の高さは言われていたことですが、日本人は昔から、個人は弱いがチーム力が高いのが特性でした。働き方が欧米文化にしていくと合うわけがありません。
日本人は陸上競技も長距離が強かったんです。日本人は瞬発力は弱いんです。持久力が強い国民性なんです。
そこに働き方改革が導入され、働き方が効率化していればいいですが、単に短くなったり休みが増えただけだから、生産性なんて上がるわけがありません。
デジタルに親しんだ若者からは、突出した天才がきっと生まれるでしょう。しかしその反面、気力のない若者はどんどん増えていくでしょう。努力の仕方がわからない子供たちが大人になっていけば、生産はおぼつかなくなるでしょう。
総理は働いて働いて働いて、と言っているんだから、我々も働いて働いて働いて、その上で家族との時間はとても大事にしていける、そういう事業所になりたいです。


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